激怒する絵本作家さんとの価値観の相違。大事なのは、どれでやるかより、何をやるか、です。

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広告プランナー、集客と販売促進のコンサルタント。
株式会社スタジオ・ディライト代表取締役。
広告プランナーとして全国各地で活動。広告の企画制作プロデュース、集客・販売促進のコンサルタント業務に従事。
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もう10年以上前のことなのですが、国際的な絵本の原画展を観に行く機会がありました。

海外の著名な絵本作家さんが来日し、トークショーが開催されるとのことで、その日にスケジュールを合わせて行きました。

原画展はとても素晴らしく見応えがあり、トークショーも、絵を見たら誰でも知っているような、世界的に有名な作家さんが登壇されました。

一流作家の発想の出し方や、絵を描く時に心掛けていることなど、通訳の方を通じて興味深くお話を聴いていたのですが、

事件は質疑応答の時に起こりました。
1人の参加者の方が、こう質問したのです。

「あなたは手描きで素晴らしい絵を描かれていますが、最近はコンピューターグラフィックスで絵を描くクリエイターも増えました。CGで描かれた絵本について、どう思われますか?」

するとその絵本作家さんは、それまでのサンタクロースのような好々爺とした表情が険しくなり、ガラリと口調が変わり、

「コンピューターグラフィックスで描いた絵など、私は認めないッ! ありえないッ! 手で描かなければ、ぬくもりや、繊細さを子どもたちに伝えられないだろうッ! CGなんてのは★○▼※△☆▲※◎★●……‼︎」

立ち上がって捲し立て、もはや通訳が付いていけないレベルで憤り怒り、会場はとてもひんやりと、寒々とした空気になりました。

あれから時間が流れ、そのことを思い返すたびに考えるのですが、あの作家さんが言ったことは個人の好みでしかなく、どれだけ本が売れている有名作家であろうと、その意見に私は同意できない、と思うのです。

絵本は、子どもたちが楽しんだり、ワクワクしたり、読みながら学んだりするものです。そっちが本来の目的で、何で作られたかは二の次だと思うのです。何で作ろうと、作り手の想いやメッセージが子ども達に伝われば、ぬくもりも繊細さも感じてもらえるはずです。

コンピューターグラフィックスも、水彩も油絵も鉛筆画も、すべては手法に過ぎません。その手法を使って、どんな内容を生み出すかのほうが大切であり、重要なのです。内容を表現するのに、ベストな手段を選べばいいのです。

絵本だけではなく、その他のことも。手段は目的を達成するためのものでなければいけません。

これはSNSやブログ、ウェブサイトにも同じことが言えます。どのプラットフォームを利用するかよりも、どんな内容を作り、どう発信するかのほうが重要です。

内容が固まった上で、ベストな手段を選ぶのです。自分が対象とするユーザーに来てもらえそうか、内容が発信するプラットフォームとマッチしているか……。

本来の目的と、手段を逆に考えてはいけません。

SNSが継続しにくいのは、もしかするとインスタグラムやツイッターなどのツール先行で、発信内容が明確でないからかもしれません。

ブログが継続しにくいのは、軸がブレていて、発信内容に迷うのかもしれません。

――最初に内容ありき。

一度見直してみてくださいね。

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