今回もお時間ある時にゆっくりお読みになって、課題にチャレンジしてくださいね。
今回は「売り込みせずに誘導する」というテーマをお伝えします。
次に進ませるアクションを起こさせるのは難しい
第2回のレッスン「企画を立てる」というレッスンでも「誘導する」という課題にチャレンジして頂きました。
「文章で誘導する」のは、出来るととても有効なので、繰り返し講義に乗せていきます。
今回はさらに「どんなふうに書けば読者は誘導されてくれるのか」について、レクチャーしていきますね。
まず、前提として
「次に進ませるアクションを起こさせるのは非常に難しい」
という難関があります。
ここを理解しておかないと、よく見かけますが、
【NG例】
ずっと書けていなかったブログ💦
久々に新しい記事を更新しました。
などのアナウンスのみ(+言い訳)を発信してしまうという、読者にとってはなんのメリットも感じられない、情報の無駄遣いをしてしまいます。
これでは、重い腰を上げてリンク先に移動するというアクションは見込めません。
リンク先の記事がどれほどよくても全然魅力が伝わらず、訪問者数が少ない……という状況を招きます。
そもそもツイッターやインスタグラムなどのSNSでは、記事内のショップやブログなどへのリンク、リツイートされた先のツイートなどへ進ませるのは、結構むずかしいもの。また、チラシやカードからQRコードに進ませるのも同様にむずかしいです。
ユーザーは今見ているタイムラインや誌面の外に出るのを億劫に感じる傾向があります。
パソコンのブラウザでサイトを閲覧している時、リンク先がPDFファイルで、意図せずリーダーが起動し始めた時の「しまった💦」感と同じです。
多くの読者は基本的に面倒を好まないのです。
それらを踏まえた上で、
「それなら、どんな内容ならアクションを起こしてくれるのか」という点についてじっくり内容を練る必要がありますね。
しかし売り込んではいけない
ですが、「誘導する」となると、ついつい魅力を伝えなければと「売り込み」のような文章を人は書いてしまいがちです。
逆にご自分が読者である場合を考えていただくと明白だと思うのですが、「売り込み」「セールス」「押しつけがましい」と感じた情報は、スルーされてしまいます。
例えば
【NG例】セラピスト養成スクール
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上記の例は、スペックを並べ立てて情報は盛り込まれていますが、読者目線は考えていません。
まるで北風と太陽の、北風のターンです。「今この瞬間にセラピストになりたい」と思っている人にしか届かないメッセージです。ごく限定された人しか読みたいと思わない情報になってしまっています。
もし興味を惹く切り口であったなら、その読者自身には興味が無くても、ちゃんと読んで、知り合いに紹介してくれるというルートもあったかもしれません。ですが、上記のパターンはコマーシャル感が強すぎて「CMかー」とスルーされがちなパターンです。
想定読者は誰なのか、その人が「その文章を目にする時」どんな気持ちなのか、よく想像してみる必要がありますね。
誘導するためには、想像力を駆使すること。
「読者を誘導するのは難しい」
「売り込んではいけない」
これらを踏まえて、では、どう文章を構成すればよいのか。それは誘導するためには、想像して書いて、読んで想像してもらうことが必要です。
その構成の一例を挙げますね。
①気になる出だし
……読者の目を惹く、フックとなる出だしです。前回の講義を参考にしてくださいね。冒頭で興味を惹き、期待させる導入です。
👇
②魅力的な「説明」(想像力をかき立てる)&必要な情報
……分かりやすい説明です。読者がイメージできるような表現をしましょう。押し出しが強くなると売り込み色が強くなるのでご注意を。
👇
③読者を誘導する明確な結び
……読者の心を動かす最後の一押しです。入念に締めましょう。
この流れがうまく構成出来ていると、読者は誘導されてくれます。
また、これまでのレッスンでお伝えした
・誰が
・誰に
・何を伝えて
・何をしてほしいのか
・読者目線
・出だしと結び
これらも内容を考える上で、重要な要素となります。参考までに前出の例文をリライトしてみますね。
【例】セラピスト養成スクール
「私って、なんのとりえもない……。」
そう思っているあなた。あなたの手は「癒し」を生み出すことが出来ます。癒しのスペシャリストになれば、誰かを癒すことができるのです。
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(リライトポイント)
必要事項はそのままに、想像を喚起させる内容と言葉遣いに変更しました。この内容なら、読者はセラピーに興味がある女性層がメインだと推定されます。
何かしたいけど何をしたらいいか分からない、という想いを持っている、子育ての落ち着いた時間に余裕の出てきた女性を対象層とし、冒頭の切り口で始めました。であれば煽ったりするのは逆効果なので、背中をそっと押すメッセージに。
文末は未来への期待感を感じてもらえるような言い回しに変更。
……と言ったような感じで、同じメッセージでも文章の印象を変えることが出来ます。想定読者を設定して相手の状況を(書き手が)想像し、読者に想像を促すことで、「チャレンジしてみようかな」と心が動くのです。
押しつけたりせかしたりするのではなく、自ら動くよう文章を考えるのです。
では、今回のお題に行きましょう。
課題6🌼「売り込みせずに興味を持たせる」
「売り込みをせずに誘導する」がテーマですが、今回はこれから書く200字で、まず「興味を持ってもらう」「対象読者の心を動かす」ということを特に意識してください。興味を持ってもらえれば、人は動きます。
今回のお題は2本立てで行きます。
どちらかを選択してください。
①お仕事で使っている実際のウェブサイトやブログ記事などの紹介
(URLがあれば貼ってくださってもOKですが、200字の文字数には含めないカウントで大丈夫です)
②あなたのおすすめ映画をテーマになぜおすすめなのか考えや意見などを入れ、第三者に「興味を持ってもらえる」ように紹介してください(書いてみたら、案外難しいかもです💦)。興味を持った人が検索できるよう、文中にタイトルを入れてください。
自分の仕事、好きな映画は、思い入れがあるぶん、前のめりになりがちです。特長を強めにアピールするより、読者の想像力を刺激して、興味を惹くような文章を意識してください。
また、自分はよく把握していることを書く場合、読者側から見ると情報が足らずに不明点が出てくる場合もあります。こちらも留意してください。
👇例文を書きましたので、参考までに。
【参考例】ブログ記事への誘導
「チラシ」がその逆境を救うかも知れません。
クロスメディアの広告戦略など、広報宣伝活動は日夜ややこしくなっています。SNSを毎日更新するのも結構大変。
ですが「伝える」という手段では、まだまだチラシという紙のツールは根強い力を秘めています。近郊への配布、ポスティング、手配りなど、クチコミとともに伝搬すれば高い反応率が見込めます。
しかしそれは「きちんと伝わるチラシ」が作れてこそ。
正しいチラシの作り方、ちゃんと知っていますか?
正解はコチラ▼
https://studio-d-light.com/blog/1496/
【参考例】映画バージョン
私は後味の悪い映画が好きだ。
後味が悪いのは物語がよく出来ている証拠。観終わった後のなんともやるせない暗い余韻を味わい、映画で暗黒に沈んだ身体がじわじわ日常に戻るのも心地いい。
私のおすすめ後味の悪さNo.1映画は「リミット」。
イラクで働く米国人ドライバー。気が付いたら狭い棺に入れられ土中に埋められていた。脱出するために文字通り孤軍奮闘……さてその顛末は。ラスト、主人公にかけられた言葉の後味の悪さと言ったら……
ぜひ観て、ぐったりしてほしい。
ではでは、投稿をお待ちしていますね🌼