作文教室🌼第11回目「例え・比喩1」

今回もお時間ある時にゆっくりお読みになって、課題にチャレンジしてくださいね。

今回、次回と2回に渡り、「例え・比喩」についてのレッスンです。2回分使うくらい重要なスキルです。

例え・比喩を使いこなせれば、

・人に分かりやすく説明できる
・想像力をかき立てることが出来る
・文章を修飾することが出来る
・文章に深み、面白み、個性が出る
・印象を強めることができる
・フラットな文章を豊かに表現できる

などなど、さまざまな特典があります。
それでは始めていきましょう。

比喩とは?再確認

最初に「比喩」とは何か、おさらいです。

比喩とは、物事の説明や描写に、ある共通点に着目した他の物事を借りて表現すること。たとえること。その表現。

NHK ベーシック国語より

つまり、比喩……「たとえ」を使うことによって、理解しにくい物事や事情を別のことに置き換えて理解しやすくしたり、イメー ジが湧きやすくしたりすることが出来る、文章の表現方法ですね。

比喩の分類

比喩にはいろいろなパターンがあります。もう皆さん普段の文章で使っていらっしゃると思いますが、シーンに応じて使い分けられるよう、改めて主な2つの比喩表現と作り方をご説明します。

・直喩

「~のようだ」「~みたいだ」などの補足を付けて、ストレートに説明表現する比喩です。
「まるで」などの言葉が冠につくことも多くあります。

(例1)
彼女はまるで、太陽のようだ。

(例2)
招かれた豪邸は、宮殿のようだった。

比喩に使うキーワードが認知されているものになることが多いので、伝わりやすく、強い印象が残せます。

👉直喩の作り方

「表現したいこと=A」と「類似性のあるもの=B」を探し、AはB(~のようだ、~みたいだ)、という説明でつなげます。

・隠喩

「表現したいこと」と「たとえること」を直接つなげ、「~のようだ」などの補足を付けずに表現します。

(例1)
やっとの思いで再就職した会社は、ブラックを通り越して地獄だった。

(例2)
日頃から懸念していた本の山。今日ついに雪崩が起きた。

地獄のような会社、山のようにある本、というところを、~のようだ、という表現を使わず断定します。
重ねて、山になぞらえているので、雪崩が起きた、という表現で続きも隠喩になっています。

隠喩は、~のようだ、という語句が削られ、スマートに表現できます。読者に理解を求めるので、知的な印象も与えます。

👉隠喩の作り方

「表現したいことA」と「類似性のあるものB」を探し、AはB、BはAと、断定して話を進めます。

* * *

その他にも、比喩には提喩、換喩など、いろいろな分類があるのですが、上記の2つが主となるので、この2つの構造を把握しておいてください。

比喩の使用例と効果

比喩表現で広がる文章のバリエーションを展開してみますね。

(例1)
「私達もう別れましょう」
彼女の言葉に、僕は衝撃を受けた。

↑これに比喩表現を付けてみます。直喩と隠喩それぞれのパターン。

(例2ー直喩バージョン)
「私達もう別れましょう」
彼女の言葉に、僕はピストルで心臓を撃ち抜かれたような衝撃を受けた。

(例2ー隠喩バージョン)
「私達もう別れましょう」
彼女のその言葉は、僕の心臓をピストルで撃ち抜いた。

直喩と隠喩を組み合わせるのもありです。

(例2ー直喩×隠喩×直喩)
「私達もう別れましょう」
彼女の言葉に、僕はピストルで心臓を撃ち抜かれたような衝撃を受けた。
初めて会った時。彼女の笑顔に心臓を射抜かれた時は幸福でいっぱいだったのに、今は激しい痛みが胸を貫く。
まるで僕のすべてが停止したみたいだ。

直喩や隠喩を織り交ぜることで、淡々とした文章に色どりがついて、個性が出ます。事実だけの文章より、より興味深い内容になります。

比喩表現を使う時の留意点

いいこと尽くしの比喩表現ですが、使用法に若干の留意点がありますので、以下のポイントを押さえておいてください。

・自分らしい視点で、類似性を探す

比喩表現の一番のコツは、「表現したいこと」と「たとえるもの」の似たもの探しです。自分らしい視点で探してみましょう。

・月並み表現にご用心

世の中で当たり前のように見かける比喩表現を使ってしまうと、かえって文章が月並みな印象になってしまう場合があります。読者もその表現を見飽きていて、強い印象を残せず読み流されてしまう場合があるので、熟考を。

・読者の理解力に合わせて

読者の読解力によって、意味が伝わらない場合があります。誰に向けての文章なのかによって、書き分けるといいですね。

・スケールダウンさせない

たとえば、

(NG例)
キャンプの夜は、満天の星空で締めくくられた。それはまるでプラネタリウムのようだった。

これでは、せっかくの大自然の夜がスケールダウンです。盛り上げ役の比喩表現が逆に盛り下げてしまわないよう、留意してください。

・比喩パートが長すぎてはいけない

比喩表現のパートが長すぎると、主題がどれなのか読者が分からなくなってしまいます。

秀逸なエッセイには、そこから逸れていく面白さを書いたものもありますが、基本的には伝えたいことが主題から逸れないように気をつけましょう。

・意見の場合の比喩は、共通点が2つ、3つあると納得感が増えて高得点

比喩のたとえ話の場合、表現したいことと比喩の共通点が複数あると納得感が増して、共感を得やすくなります。

(サンプル例文)
人生は、小さな小舟で流れていく川のようだ。スムーズに流れているかと思えば、いきなり濁流に呑み込まれたりする。

そうかと思えば川のわきに溜まった水の中で流れることも出来ずぐるぐる回っていたりする。

誰かの小舟と寄り添って流れたり、また離れたり。

いろんな流れに乗りながら、寄り添いながら私達は、川の終着へと向かって流れていくのだろう。
終着はどこなのか分からないけど、せっかくの舟旅を楽しんで行きたいと思う。

では、今回の課題に行きましょう。

課題11🌼「比喩を使って文章を書く」

今回の課題は、企画が難しい内容をご用意しました。文章のタイトルは、
「人生とは」

「人生」を比喩で表現し、その理由を熟考して書いてください。比喩はひとつでも構いません。200字目安ですが、うまく決まれば数行でもOKです。

ではでは、投稿をお待ちしていますね🌼

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