この頃あんまり暑いので、仕事を差し置いて友人とかき氷を食べに行って、気づいた話です。
そこのお店は、いちご、マンゴー、ピーチ、抹茶、カフェオレなど、シロップが選べるのは通常通りなのですが、オプションのトッピングで練乳、ソフトクリーム、あずきを追加することが出来るのです。
有料ですが。
『どうしよう、コレとコレを足して、この味にしようか、どうする?』などとワイワイ言いながら迷うのは、自分好みにカスタマイズ出来る楽しさがありました。
こういった「選べる楽しみ」「迷う楽しみ」を提供するサービスは、女性にとってはうれしいもの。特にワイワイおしゃべりしたい女性客グループには響きます。
異業種でも、「選べる楽しみ」をサービスの中で展開したら、女性客のハートに届くかもしれません。
自分で選んで商品の金額が上がるのは、お客さんのほうで承知済みですから、クレームも減りますし、満足度が上がり、オプション分の売り上げが上がります。
ご自分の商売に置き換えて考えてみてはいかがでしょう。
一考の価値あり、ですよ。
さて、「選べる」とはまた逆に、今度は「セット」。
こちらは安心感とお得感が提供できます。
飲食店で、メインディッシュに小鉢のセットなどの組み合わせメニューが、「一番人気おすすめセット」という表記とともにメニューに掲載されていると、「とりあえずコレ」と、オーダー数が増えます。
多くの人は間違いないものを選びたいのです。「おすすめセット」と言われると、イチ押しなんだろうな、お得なんだろうな、と無意識下で思うのです。
それを転用して、飲食店だけでなく異業種でも、セットメニューを考えてみるのも販売促進の一手です。
例えば美容院なら、カットやパーマと言ったメイン商品に加えて、サブ商品となるヘッドスパや、トリートメントを足し、
「髪なびくサラサラヘアコース」とか、
「モテ髪パーフェクトコース」
などのネーミングで、
カット+トリートメントなどのメイン商品とサブ商品をセットにすることで、お客さんがオーダーしたくなるように提示するのです。
セット価格でちょっと割引きしたとしても、結果的にサブ商品が追加で売れるので、トータルの売り上げは上がります。
他の業種でも、自分のサービス、商品に当てはめて適応できないか、考えてみてください。
「選べる」と「セット」、どちらも分かりやすく魅力的な商品にする、「しくみづくり」です。
今ある商品をカスタマイズ出来るようにしたり、組み合わせるだけで、魅力的な商品やサービスになる可能性、あります。
考えるコツは、「どうしたらお客さんが喜んでくれるか?」です。