テレビCM、駅の広告、雑誌や新聞の広告、SNSに出てくる広告などなどなど……。
私達は毎日、膨大な数の広告に囲まれています。
ある調査では、一般の人が1日で目にする広告の数は、およそ3,000件(!)とも言われています。
たった1日で、です。
時間で計算すると、平均28秒に1回、広告に遭遇するのです。
これには睡眠時間が含まれていないので、実際にはもっと多くの広告に接していることになります。
広告を見る側からすると、1日に何回も「また広告か……」とウンザリ。
広告を出す側からすると、そんなウンザリしているユーザーに、「お!」と思ってもらう広告を作らねばならない厳しい時代です。1人の人にヒットするのは、3,000件に3件というデータもあります。見てもらえる率0.1%です。参りますね。
情報過多の今、集客や販売促進のための広告は、出せば周知されるというものでは無くなりました。
世の中には、素晴らしい技術や商品を持っているのにも関わらず、その「価値」をうまく伝えられずに埋もれてしまっている企業やお店が少なくありません。
膨大な情報の海に、あなたがスプーンひとさじほどの情報を追加したとしても、すっかり紛れ込んでしまい、確実に見てもらえる保証はありません。
……と言うと、とても難しいような気がするかもしれません。
途方もない相手に、立ち向かわねばならないような気になるかもしれません。
ですが、実際のところはシンプルなのです。
集客や販売促進の、もともとの、大元の根っこを辿っていくと
「人と人をつなぐ」
「人と人を結ぶ」
が原点です。
そこをベースに集客や販売促進のアプローチを展開していけば、売り手と買い手の間に相互の信頼関係が育まれ、幸せな循環が生まれます。
ビジネスライクな損得の関係ではなく、お客様がファンになる関係です。その中で販促活動を広げ、さらなるファン作りをしていくのです。
すると、スプーンひとさじの情報でも、望んで探してその情報を欲しがってくれる人が集まり始めます。
こうなると「疎ましがられる広告」が「価値ある情報」へと変わり、お客様から喜ばれ、価格競争にも巻き込まれなくなります。安売りをする必要もありません。競合他社と争う必要もなくなります。
それに何より、集客や販売促進の仕事が楽しいものに変わっていきます。
効果のないことをやり続けるのは辛いですが、効果がてきめんに出るようになったら、格段に達成感があります。
どんなに大きい規模のプロジェクトでも、「相手は人」ということを忘れてはいけませんね。経費の無駄遣いになってしまいます。
伝えたいことがあるなら、想像力を働かせましょう。
相手が何を望んでいるかを考えましょう。
まず相手のことを考えましょう。
「相手を想うこと」
――それが、“今”という時代に、集客や販売促進をするにあたり、改めて重要視すべき、基本軸です。