チラシ、パンフレット、ショップカード、ポスター、ウェブサイトなどの販促物……、
「こんな雰囲気のデザインで作ってよ」
と、ビジュアル重視、雰囲気重視で制作依頼していませんか?
よくあるシーンですが、これは大間違いです。
販促物は、見た目も大事ですが、本来の役割は、それを見た人にアクションを起こしてもらう「道具」です。
ビジュアルを軽んじるわけではなく、デザインは非常に重要ですが、それは一番最後。
最初にやるべきことは、どんな小さな販促物でも、必ず原稿を書くこと。
書く内容は、伝えるための要点。
以下のような内容です。
【伝えるための要点】
①作ろうと思っている販促物の目的
→例)来店者数を増やす
売り上げ数を増やす
②どんな人に
→告知したい対象者の具体的な像
③誰が
→情報発信者の身元の明示化
④何を伝えて
→要件
例)サマーセール開催します
新商品出来ました!
⑤何を与えて
→相手へのメリットの提示
⑥どんな感情を持ってもらって
→どのように感情を揺さぶるのか
⑦どうアクションして欲しいのか
→例)来店してほしい、購入してほしい
手書きでもテキスト入力でも構いませんが、まずは原稿を書きましょう。自分が言語化できないものは、イメージの段階でしかなく、制作業者さんにも意図が伝えられません。
この原稿を作るだけで、伝えるべきポイントがハッキリします。
要点が明確になれば、効果的な販促物が論理的に制作できるのです。
その原稿を元に、掴みになるキャッチコピーを考えたり、販促物に入れる文章を精査していきます。
ここまできて初めて、これらの要点を満たし、イメージに合ったデザイン、ビジュアルを探すことになります。
要点を欠いたデザインやビジュアルは、どんなにクールやスタイリッシュやキュートやポップでも、なんの意味も持ちません。
勘で感覚的に作っては、まぐれが起きない限り、反応率は下がります。
道具としての価値を持たない販促物が出来上がってしまいます。
まずは、原稿を書いて、要点を明確にしましょう。
そこから論理的に、販促物を構築していくのです。