ひとつの広告に、お願いはひとつ。要件を絞れば伝わりやすくなります。

アイデアの種

広告プランナー、集客と販売促進の企画制作プロデューサー兼アートディレクター。株式会社スタジオ・ディライト代表取締役。

全国各地の有名企業から小規模事業まで、500社を超えるクライアントのプロジェクトに参画。広告や店舗の企画制作プロデュースから、ワークショップなど集客に関わる企画で幅広く活動中。
詳しくはこちら→プロフィール

ひらまりをフォローする

折込チラシやタウン情報誌を見ていると、内容が盛りだくさん過ぎて、どこから読めばいいのか目が滑り、内容が全然把握できない広告をよく見かけます。

例えば居酒屋さんの広告、1つの誌面の中に、

「秋の収穫祭、取れ立て野菜の旬メニュー揃えました!お試しあれ!」
「氷見漁港から直送! 新鮮魚介をぜひご賞味ください!」
「女子会プラン3,800円から承り中!飲み放題、スイーツ付き!」
「平日ランチタイムのママ会はいかが? お子さん連れでもOKです!」
「大将が選んだ今月のイチ押し」
「SNSに投稿すると!次回来店時に一品サービス」

……などなどなど、誌面を隅々まで使って、ギッチギチに詰め込んであるものがあります。
せっかく広告を出すのだから、と、言いたいことを全部並べてしまうケースですね。

ですが、これだけ盛りだくさんの情報が盛り込まれていると、何を言いたいのか、かえって焦点がボヤけてしまいます。
読み手側からすると、どれが重要なのか、伝わってこないのです。

基本的に、ひとつの販促物では、ひとつの要件だけ伝えましょう。
1回の情報発信でも、要件はひとつに。

2つ以上のことをどうしても伝えなくてはいけない場合は、話題に関連性を持たせ、ひとつのテーマにまとめましょう。
それだとお客さんは、ひとつの話題として理解し、情報を受け取りやすくなります。

また、お客さんとの信頼関係を作るためにも、要件はひとつに絞ったほうがいいのです。

広告でいくつもの一方的に要件を並べ立てるのが、どんなことかを人間関係に例えると、

あなたが出会ってすぐの、見ず知らずの人から

「私の話を聞いて!」「あれ買って!」「これも買って!」「もっと買って!」「有料だけどウチに来て!」「もっと高いモノ買って!」「ねぇ、私の話を聞いてってば!」「私のことインスタで紹介して!」

と矢継ぎ早に並べ立てられたら、ちょっとゲンナリしませんか。それと同じです。

関係性作りには、段階が必要なのです。お客さんの信頼を徐々に得ていくためにも、要件は絞って順番にひとつずつ丁寧に伝えていきましょう。

要件はひとつに絞ると伝わりやすくなり、広告の効果も上がります。

せっかく広告出すのにもったいない……という考えは、結局何も伝わらず、かえって損しますよ。

「一番伝えたいことは何か」を明確にしてから、発信しましょうね。

タイトルとURLをコピーしました