どんな広告も、要件だけ並べて伝えても、思った結果が得られないことがあります。
今の時代は、要件だけでは伝わらないのです。
うまく要件を伝えるためには、相手の心に響く「ストーリー」を組み立てる必要があります。
ストーリーというとビジネスではなく、ファンタジックに感じるかもしれませんが、
「お客さんが目にして、
心を動かされ、
つい行動してしまう」
という一連の流れのことです。
ここで重要なのは「心を動かす」ということ。
人の心を動かすために必要なのは、情熱、ひたむきさ、誠実さ、共感、癒し、不安の解決策、面白さ、可愛さ、美しさ、憧れ……。
他にもまだまだありますが、そういったエッセンスが織り込まれたストーリーが人を動かすのです。
戦略で消費者をコントロール出来た時代は、過去のことになりました。
あなた自身のことを考えてみてください。いくらでも自分で情報を得られる今、ビジネス戦略に乗せられて消費行動をすることは、過去に比べてかなり少なくなっていませんか。
戦略ではなく、ストーリーを考えましょう。
名刺やショップカードのような小さなものでも、ストーリーは必要です。
ビジネスアカウントでのSNSの投稿も、ストーリーがあるほうが反応率が良くなります。
大きなプロジェクトは、当然ストーリーの善し悪しが成功のカギとなります。
自分は何を伝え、相手に何を感じてもらい、どんな結果を出したいのか。
それを明確にしてから、独自のストーリーを組み立てましょう。
また、集客・販売促進でのストーリー展開にあたって重要なのが、骨組みに「起承転結」があるかということ。
いろんなパターンがありますが、基本的な一例を書くと以下のような流れです。
●起/ツカミになる導入(目を惹く写真やコピー)
●承/商品やサービス、お店の具体的な説明
●転/お客さんに提供出来るメリット
●結/どうして欲しいか
ひとつでも抜けると効果はガタ落ちになりますが、上の内容をきちんと入れれば、反応率は上がります。
繰り返しますが、大事なのはストーリーです。
戦略ではないのです。